行列のできる男
生きていると、これは運命の分かれ道なのかなと思うことはなかろうか。
もしあの時、選ばなかった方を選択をしていたら、
今はどうなっているだろうか。
あの時ちょっとの勇気を出していればとか、
ああ言っていれば
と、思い出しては枕に顔を押し付けて足をジタバタしていた、昔は。
年が明け、私は学校も終わり、つるんでいたタイ人達のクラスメイトとは毎日会う機会が減るとだんだん疎遠になってきてしまった。
暇している私を見兼ねた日本人の友達が、ボーリングに誘ってくれた。相変わらず受け身だな。
正直どんな国籍構成だったか覚えていないが、大多数が台湾人だったのだけ覚えている。
その集まりは友達の学校のクラスメイトの集まりで、すでにグループの出来上がった中に入るのは、人見知りの私にとってはハードルが中々高い。
しかも自分、本当に日本にいる時からボーリングが下手くそすぎる。。。泣
そんな中で、一人印象に残った人がいた、台湾人のルイスだ。
コーヒーのクラスに私が通ったと話すと彼も来月からクラスに通うと言うのでちょっと共通点ができたのだ。
そして、何より彼はハッと目を引くイケメンだった。
小顔で背がすらっと高く、程よく日焼けして浅黒く細マッチョの健康的な感じだ。
誰に似ているとかが言い表せないので検索してみたが若い頃のアンディ ラウ*1をさらに小顔でシュッとさした感じだ。
ボーリングはチーム対決をし、負けたチーム(男子のみ)の顔に落書きをして終わった。
結構みんなえげつない落書きをされてたが…
一人ただ、猫髭のみ書かれて済んでた人が1名、、、ルイスだ。
私は見ていた!ルイスに落書きしていた子達、完全に照れていた!!笑
あとから連れていってくれた友達に聞いたが、学校の昼休みルイスの周りには一緒にご飯を食べようと誘いに来る女子の列が毎日できるらしい。(でも断っていつも友達と食べていたらしい)
イケメンはきらいではない、いや普通に好きだよ、遠巻きに眺めるのは。
例えて言うならば一般人から手の届かないアイドルを見るようなファン感覚だ。
決して手に入れようとかどうにかなろうというのではない。
私は自己肯定力も低めなので、その手の人はみんな違う世界の縁のない人だなと思うのだ。
この日も同じ、整っている顔だなと思って終わった。
と、思っていた、私は。
数日経って、知らない人からMessengerでメッセージが届いた。
行列のできる男、ルイスからだった。